知育の基本の考え方
1歳6か月~9か月ごろは、体重は8kg~13kgくらいになります。歯が16本くらいになりかなり生えそろってきます。少し走ったり、階段を登れるようになったり、身体の動きもかなり大人に近づいてきます。
喜怒哀楽がハッキリと表現されて、かんしゃくを起こすことも出てきます。言葉が少し話せるようになってきている分、子供自身も「うまく伝わらない!」というもどかしさを感じ、親も「何を言っているのか分からない」というストレスを感じるようにもなったりします。
このような時に「察する」ことと「代弁する」ことが、とても大きな助けになります。子供は自分の状態を自分でもよくわからず、ましてや上手に伝えることができません。そこを親の方が「怖かったのかな?」「これを取ってほしかったのかな?」などと察していきましょう。
うまく察することができると、子供も小さくうなずいて「それだよ」と伝えてくれたりします。そして「これを取ってほしかったのに、取ってもらえなくて悲しかったんだね」というように「代弁する」ことをします。そうすると、自分の気持ちを汲み取ってもらえたことに安心して、少し落ち着きやすくなります。
まだ泣いているかもしれませんが「悲しかったねぇ」と、気持ちを受け止めて、スキンシップをしましょう。子供の気持ちが落ち着いてきたら「でも、これは危ないから触っちゃダメなんだよ」などと、教えたりできるといいでしょう。
流派別の知育
モンテッソーリ教育
手すりをもって階段を一段ずつ上がることができるようになる頃です。階段のある所で、一緒に登っていくと、とてもいい運動になります。
トングやピンセットなどを使って、ものをはさむこともできるようになってきます。親が楽しそうに見本を見せていると、子供も真似したくなってきます。
シュタイナー教育
シュタイナー教育において0~7歳の時期は「身体を育てる時期」です。(7~14歳が心を育てる、14~21歳が思考を育てる)。
一歳半を超えてくると、かなり動きも活発になってくる頃です。歩き回る、走り回る、ということも増えてくるでしょう。
自宅の環境などに合わせて、公園などに連れていって、思う存分体を動かせる時間も大切にするとよいでしょう。遊具などで遊ぶ時間は、子供身体的な発達を促してくれる大切な時間です。
七田式
七田式には「暗示遊び」や「イメトレ遊び」があります。
暗示遊びは、ある意味では親が楽しむ遊びです。子供の行動に対してポジティブな暗示をかけていきます。「上手にくつがはけたね!」「キレイにお片付けできたね!」「よく頑張ったね!」のように、望ましいこうどうを見つけて、承認する声かけをしていきます。そうすると、子供はできる自分、頑張れる自分というセルフイメージを培っていくことができるのです。
この時期のイメトレ遊びは、ごっご遊びです。「ちょうちょになってみようかー」「ぞうさんになれるかなー」と、一緒に想像(イメージトレーニング)をして、虫や動物になったつもりで体を動かしてみます。
また、例えばお皿をハンドルに見立てて「車を運転してみよう!」みたいに遊ぶこともできます。これが将来的に「イメージをして、行動につなげる」という力になっていきます。
ドーマン・メゾット
ドーマン博士は【母親は子育ての専門家】と考えています。
子育てに関する様々な知識を得ても「(母親が)私が我が子にこれをすべき」と思った直観は、99%正しい、とドーマン博士は考えています。
たくさんの情報がありますが(このWebサイトもそうですが!)、たくさんの情報を仕入れても、最終的に親として「自分がよいと思うもの」を自信をもって選んでください。
今月のまとめ
- 喜怒哀楽ははっきりしてくるが、本人はそれを適切に伝えるすべを身につけられていないを受け入れる
- 子どもの気持ちを察することと代弁することを心掛ける
- 自宅の環境などに合わせて、公園などに連れていって、思う存分体を動かせる時間も大切にする
- 七田式では「暗示遊び」や「イメトレ遊び」がおすすめの時期