知育の基本の考え方
好奇心旺盛で、「これなに?」「なんで?」といった質問がたくさん出てきたりします。
「雨がふってきたね」というと「どうして?」と聞かれたりしますが、大人としてはちょっと困ったりもします。そういう素朴な質問がたくさん出てきますが、無理のない範囲で「お空のくもから、雨がふってくるんだよ」などと、自分なりの言葉で返してみましょう。
「しっかり話を聞いてくれた、話をしてくれた」ということが親への、ひいては人への信頼感を育てる面があります。親が忍耐強くコミュニケーションすることで、子供の方も「しっかりと話をする」といった姿勢が養われていきます。
流派別の知育
モンテッソーリ教育
書くことの敏感期や、数の敏感期が出てき始めるころです。ひらがななどを書きたがる子もいます。お菓子の数を数えてみたり、簡単な足し算のようなものに興味を持ち始める子も。
シュタイナー教育
3歳近くになり、言葉もとても増えてきます。言葉が通じるようになってくると、親の方も「ちゃんと分かって欲しい」という気持ちも強くなってきやすいもの。
とは言えまだ子供ですので、理解できないこともあれば、自分の気持ちをうまく表現できないことも、もちろん多々あります。
0歳の時は言葉がなくても泣いていると「お腹がすいたのかな?」「どこか痛いのかな?」などと親の方が察することが多かったと思いますが、まだまだ「察する」ことも大切にしていきたい時期です。子供が今どんな気持ちでいるのか、それを想像して、察して、言葉だけの世界に陥らないようにして、子供と接してみてください。
七田式
言葉が増えてきたら、七田式で推奨されている「連想遊び」や「暗唱遊び」などもしていくといいでしょう。
例えば「海と言ったらどんなことが思い浮かぶ?」と聞くのが連想遊びです。「海はー、青い!」とか「海は、砂浜!」などと連想して出てきた言葉をどんどん出してもらいます。名詞だけでなく「海は、楽しい」のように形容詞が出てくるのもOKです。表現力が豊かになり、のちのちの読解力にもつながります。
また「暗唱遊び」はことわざや格言など、少し長いものでも「音を真似して言えるようにする」という遊びです。例えば「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉を親がいい、子供にそのまま音を真似していってもらいます。言葉の意味までは理解する必要はありません。暗唱できるようになった語彙は着実に子供のなかに蓄積されて「あとで」活用できるようになっていきます。
ドーマン・メゾット
ドーマン博士は、【子供に百科事典の知識を教える】こともできると考えています。子供は天才だからです。
「ビッツカード」と呼ばれる「一つの大きな厚紙に一つの情報(例:カラスの絵)がかいてあるカードを活用することになりますが、方法はとてもシンプルです。
例えば恐竜図鑑の情報も、ビッツカードを使って「この恐竜はトリケラトプス」「これはプテラノドン」「これはティラノサウルス」・・・というように1日に5つの恐竜を見せます。(覚えたかどうかのテストは絶対にしてはいけません!)
細かいやり方は書籍に譲りますが、単純計算で1日に5つのことを覚えると、1年では1500ものことを吸収してしまうのです。
今月のまとめ
- 「これなに?」「なんで?」といった質問に大人も自分なりの言葉で答える
- 「しっかり話を聞いてくれた、話をしてくれた」という体験から人への信頼感を育む
- ひらがなを書いたり、簡単な足し算や引き算ができるようになる子も
- 喋れるようになってきたが、まだまだ「察する」ことも大切にしていきたい時期
- 七田式で推奨されている「連想遊び」や「暗唱遊び」などもおすすめ
- ドーマン・メゾットでは、ビッツカードなどを使ってたくさんのことを吸収できる時期