知育の基本の考え方
5カ月になりました。
もちろん個人差はありますが、歯が少しずつ生え始めてきたり、よだれが増えてきたりする時期です。
また、一つ大きな変化として、寝返りをし始める時期でもあります。寝返りができるようになると、ベッドから落ちてしまう、みたいなことも起こるので安全対策なども大切にして。
寝返りができるようになる、というのは運動能力が大きく発達してきているということです。手足の動きなども、活発さが増してきます。物を掴んだり、振ったり、叩いたりする動きも増えてきます。
流派別の知育
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育で大切にする敏感期でいくと、この頃の赤ちゃんは感覚の敏感期と考えられています。感覚というのは五感ということですが、そのうちの一つの嗅覚ももちろん発達しています。
お花の香りだね。葉っぱの匂いがするね。親も一緒に「嗅覚の敏感期」になったつもりで、香りや匂いに意識を向けて、その一つ一つを赤ちゃんとのコミュニケーションの話題にしてみるのもいいと思います。
シュタイナー教育
1日の時間の移り変わりを感じてみて。朝日、日中、夕陽、夜暗くなった時間。「夕陽がきれいだねぇ」「暗くなってきたねぇ」など、時間が流れていくことを、親子でじっくり感じてみたりする日もあってもいいでしょう。
忙しくて、なかなかそんな余裕がない、ということもあるかもしれませんが、ちょっと5分だけでも「時間を感じる」時間を意図的に作ると、逆に気持ちが落ち着いて、それ以外の時間も丁寧に過ごしやすくなるかもしれません。
七田式
フラッシュカード遊びしてみましょう。フラッシュカードは動物や食べ物の絵が書いてあるものです。それを素早く見せていくのがフラッシュカード遊びですが、もちろん赤ちゃんは「理解」はできません。理解して、言葉で返す、みたいなことはもちろんしないのですが、どんどん吸収はしていっている、と七田式では考えています。
このとき一つのコツは「ゆっくり理解できるように説明する」ということはしない、ということです。「これがゾウさんだよ。お鼻がながいでしょう。お花が長いのがゾウさんなんだよ」みたいにはせずに、一瞬で見せて「ゾウさん」すぐに次に「ネコ」みたいに切り替えていくことです。
ドーマン・メゾット
ドーマンメソッドでは【脳は使うことで成長する】と考えられています。5か月の赤ちゃんも脳は活発に動き続けていますし、日々、学び続けています。
母国語を2歳頃から話せるようになるのは、0歳の時からどんどん学んでいるからです。赤ちゃんの脳は、好き嫌いもせずに、どんどん学んでいきます。だから、英語でも、フランス語でも、中国語でも、触れる機会が大量にあれば、どんどん吸収していくのです。
今月のまとめ
- 運動能力が発達してきて活動範囲が広がるので、家の中の環境を見直す
- 嗅覚も発達する時期、香りや匂いに意識を向けて赤ちゃんに話しかけてみる
- 1日の変化や季節の移り変わりなど、「丁寧に時間を感じる」時間を意図的につくる
- フラッシュカードで遊んでみる
- さまざまな言語に触れる機会をつくる