知育の基本の考え方
あっという間に8か月になってしまいましたね!
この頃の赤ちゃんは、一人で座っていられるようになる子が多いです。早い子であればはいはいも始まる頃です。歩行器については現在では利用することを奨励しない意見が大半です。自分の力ではいはいをする方が自然な発達を促せるようです。
床が滑るとはいはいがしにくいものなので、フローリングよりは畳などの方が、赤ちゃんにとってははいはいがしやすいものです。ご家庭の状況に合わせて「滑りすぎないスペース」を用意してみるのもいいでしょう。
感情表現もより一層豊かになり、表情で「会話ができている」と実感できる機会も増えてくるでしょう。子育ての楽しさも増してくる時期です。
手が器用になり、なんでも手でつかみます。おもちゃだけでなく、家にあるものを何でもつかもうとします。危ないものはしまっておき、逆に危なくないものであれば、赤ちゃんの好奇心のままに、いろんなものを触ってもらいましょう。
外へのおでかけも積極的にし始めていい時期です。近所をお散歩したりしながら、家の外での時間も親子でぜひ一緒に楽しんでみてください。
記憶力が発達して「知っている人」と「知らない人」の区別が出てくるようになり、そこから「人見知り」が起こり始める時期でもあります。誰と話してもニコニコしていた赤ちゃんが、「知らない人を見ると泣く」といったことも起こりますが、これも順調な成長のプロセスです。安心して接してあげてください。
流派別の知育
モンテッソーリ教育
つかまり立ちをし始める時期です。このような時期に重要なのは「赤ちゃんがしたいことをできる環境を提供すること」です。つまり、つかまり立ちをできるような高さの「何か」が必要となります。
モンテッソーリ教育では、例えば手作りの棚を用意することなども奨励されます。赤ちゃんがちょうどつかまれるような高さの棚があると、例えばその棚の上に「遊びたいおもちゃ」があると、赤ちゃんはそれに触れようとして自然とつかまり立ちをするようになります。
「危ないから」と全てのものを片付けてしまっていると、このような環境を提供することができません。赤ちゃんの成長に合わせて環境も進化させていってあげてください。
シュタイナー教育
シュタイナー教育では「世界は善なるところ」と感じられる、体感できることが、乳幼児にとって大切だと考えられています。
赤ちゃんと過ごす時間を大切にして、お母さんお父さんが、その時間を一緒に幸せに過ごせることを意識してみてください。いっぱい話しかけて、赤ちゃんの表情や動きをよく見て、またそれに対して「ニコニコだねー」「びっくりしたね」などと、コミュニケーションを循環させていくとよいでしょう。
そういったコミュニケーションの循環の中で「包まれている」「守られている」といった感覚がより一層養われていくことでしょう。
七田式
七田式では、右脳の力を大切にしています。赤ちゃんの右脳は、大人よりも天才的だったりします。「高速&大量」の情報量を、右脳で処理できる、という考え方が右脳開発です。
フラッシュカードを使って「いちご」「バナナ」「りんご」といった感じで、大量の情報を処理するという遊びをするとよいでしょう。
また、赤ちゃんの天才的な脳は、ひらがなも漢字も区別なく吸収していきます。絵本も、ひらがなの部分を、あえて漢字に直して(漢字を印刷して切り抜いて上から貼って)読む、といったことも効果的です。
ドーマン・メソッド
ドーマン・メソッドでは、赤ちゃんの能力は大人が想像するよりもずっとずっと大きいものがあると考えています。赤ちゃんは天才的な学習者で、大人の与える情報量の制限が、学習の制限になってしまう、というような考え方をします。
8か月頃の赤ちゃんはまだアウトプット(自分から答えを言う、指す)などは難しいところがありますが、インプットはそれこそ無限にできてしまいます。
たくさんの本を読み聞かせしてみてください。0歳児用の簡単な絵本だけでなく、数冊に一冊、3歳児用が5歳児用の少し長い絵本も読んでみてください。意外と興味を持って聞き続けていたりします。難しい言い回しや語彙なども、どんどん吸収しているのです。
今月のまとめ
- 赤ちゃんの好奇心のままに、いろんなものを触ってもらう
- 外へのおでかけも積極的にし始めていい時期
- 「人見知り」も順調な成長のプロセス
- 歩行器は使わず、赤ちゃんが自分の力ではいはいやつかまり立ちの練習をしやすい環境を
- 赤ちゃんを自由にさせるためには危ないものに触れないような注意が必要
- たくさんの本を読み聞かせてあげる
- ひらがなも漢字も区別なく吸収できる