知育の基本の考え方
11か月、もうすぐで1歳の誕生日になりますね!本当に早いものです。
赤ちゃんは、一人一人本当に違います。よく寝る子もいれば、なかなか寝ない子もいますし、野菜が大好きな子もいれば、苦手な子もいます。そういう一つ一つの特徴を、良いもの、悪いものと決めつけ過ぎずに、「ああ、私の赤ちゃんは、こういう個性なんだなぁ」と受容することも、大切なことの一つです。
「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」とどうしても我が子のために頑張ってしまうもの。でも「完璧ママ」を目指すのはなかなかしんどいことでもあります。できる限りのことはするけれど、ママもパパも人間だから完璧になんかできないし、できなくていい・・・そんな風に自分たちのことを受容することも、また大切なことの一つです。
11か月になると、音楽や絵本に興味が強くなってくる子もいます。歯が生えてくる時期でもあります。赤ちゃんが、だんだんと大人に近づいてきているのが感じられますね。もう生まれたての頃のことが懐かしくなってきたり、ちょっと寂しい気持ちになったりもするかもしれませんが、赤ちゃんの成長を日々感じながら過ごしてみてくださいね。
「なかなか寝てくれない」と悩んでいるお母さん、お父さんもいるかと思いますが、赤ちゃんも大人と一緒で「疲れたら寝る」というのは基本的な性質です。刺激をいっぱい受けて疲れると、寝やすくなりますから、五感をたくさん刺激できる環境を提供する、そんなことを意識してみるといいでしょう。
流派別の知育
モンテッソーリ教育
動きがどんどん活発になる時期です。例えば輪投げのようなものを用意して、芯棒に輪を置く、といったこともチャレンジしたりします。いろんな遊びをどんどんやってみたい時期ですから、手作りのおもちゃでも、市販のものでも、いろんな遊びを一緒にやってみましょう。
気に入って、同じおもちゃで何度も何度も遊ぶ姿が見られることもあります。興味が向かないものもありますから、一喜一憂し過ぎずに見守ってあげましょう。
シュタイナー教育
シュタイナー教育では「リズム」が大切にされています。生活に、土台となる一定のリズムがあることで子供が安心して過ごせると考えているからです。
朝起きたらまずこれをする、夜寝る前にはこれをする。月曜日にはこれをして、週末にはこれをする・・・といったような「我が家のリズム」を考えてみるといいでしょう。
あまり、決めたことに「やらなくちゃ!」と縛られ過ぎる必要はないと思いますが、リズムが整うことは親にとっても心地いいところも多いかと思います。子供が朝起きたら「まず、おはようと言って抱きしめる」そんな簡単ことからでもリズムづくりを始めてみてはいかがでしょうか。
七田式
七田式では五感の刺激、特に幼児期は触覚、つまり皮膚感覚をとても大切にしています。これは、つまりは「触れ合う」ということが大切だということです。抱っこして全体をかかえるだけでなく、手や足、お腹や、背中、頭や、ほほなど、様々な触れ合いを楽しみましょう。優しく高い高いをしたり、ほっぺたをくっつきあったみたり。いろんなふれあい方を探してみてください。
ドーマン・メソッド
例えば、鳥の絵などを見ても赤ちゃんはどんどん吸収していきます。その際に「リアルに近い絵」が望ましいでしょう。写真などもいいですが、背景なども映り込んでいて「これがスズメ」などと識別するのが難しくなります。漫画のようにデフォルメされたものだと、スズメというものの認知が逆に難しくなってしまったりします。
あまりデフォルメされていないリアルに近い絵が、シンプルな白色の背景に描かれているカードなどで「これがカラス」「これはスズメ」などと伝えていくと、赤ちゃんはどんどん吸収していっているのです。
今月のまとめ
- 一つ一つの特徴を、良いもの、悪いものと決めつけすぎない
- 一喜一憂し過ぎない
- 赤ちゃんのことだけではなく、自分たちのことも受容すること
- 生活リズムを整える意識
- 五感をたくさん刺激できる環境を提供する
- デフォルメされた絵ではなく、「リアルに近い絵」を使う
- ふれあいを大切にする